行司ヶ滝(男滝)

所在地福島県田村市 落差:25m 幅:4m
初訪問日2010/6/8 掲載写真撮影日2010/6/8
難易度◆◆◆◇◇ 評価★★★

浪江町と田村市の町境にある「行司ヶ滝」。 高瀬川渓谷のある県道253号の途中、町境に入口があるのだが、 ここからでは一度、高瀬川本流を川原の岩を跳びながら渡って、さらに 山道を登らなくてはならない。 最も楽なアプローチは旧都路村の国道288号線に出ている案内にしたがって農道のような山道を 8kmほど進むと良い。ラスト1キロは、なだらかなダートだが、行けるところまで 車で進むと「行司ヶ滝」まで800mの場所まで行くことができる。 遊歩道は上流から「竜神の滝」「夫婦滝(女滝)」の順で滝を見ることができる。 歩きやすい遊歩道を600m程歩いたあと、ラスト170mがちょっと大変である。 遊歩道が渓谷を見下ろすように崖上にあったため、「行司ヶ滝」へのラストは、 崖の下へと降りる急な階段を下りなければならない。 降りるのも苦労だが、何より、観瀑後にここを登るのが息切れ覚悟。 とはいえ、この付近の滝では最大規模となる「行司ヶ滝(男滝)」の姿は見事。 新緑に彩られた森の中に流量たっぷりで流れ落ちる分岐瀑のような、 直瀑のような姿は存在感大。岩肌にそって、すべての水を流れ落とす様子が 素晴らしく、遊歩道を歩いた甲斐のある滝といえる。 残念なのが、この滝のすぐ下流に取水設備があり、これ以上は滝に近付けないため、 取水設備の水門の上あたりから眺めることになってしまう。 滝壺が小さいため、取水設備さえなければ、滝の直下までいけるような 場所なのに、そこだけが残念である。

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