おそらく本サイトで紹介した『日本の滝100選』の中では、一番最初の訪問になっている滝。 実際には、小学生のときに「華厳の滝」に家族旅行で行っているのだが、 大人になって滝を意識して訪問したという意味では、この「霧降の滝」が最初になる。 とはいえ、訪問した2004年9月25日の時点では、まだ滝にハマッていなかったので、 あくまで観光気分で霧降高原ドライブのついでに地元の友人らと眺めた。
<2004年9月25日撮影> 滝巡りを意識し出して再訪問したのは2008年のこと。 そのときは1月ということで、極寒の中の遠望となった。
<2008年1月26日撮影>
その後も何度か足を運んでいる滝だが、滝自体が上段下段がハッキリ分かれていて、 しかもかなりの遠望になるということで、「これのどこが100選?」という気持ちを ぬぐえなかった。 だって、日光には「湯滝」だとか「龍頭の滝」だとか、もっと素晴らしい滝があるんですから。 それなのに、なぜこれ?という気持ち。 そんなこの滝の印象が180°変わったのが2011年3月6日。 おそらく誰もがこのような印象に変わるのかもしれないが、それは滝壺への訪問だった。 日光に明るい滝仲間さんがご案内してくださった。 季節は雪解け前ということで、長靴使用で歩行。 ズボズボと雪に足が埋もれるほどの積雪ではなかったのが幸い。 単独では不安になる道のりだが、一箇所、砂防堤の梯子を降りることになるが、危険はさほど無い。 そんな道程を、徒歩30分弱で滝壺へとたどり着くことができた。 さて、自分は四方八方に滑の連続するような分岐瀑が好きなもので、 まさかあの遠望で見たときは微妙だった滝が、実際に滝壺に行ってみると、自分のツボとも言える 形状をしていて、がらりと今までの印象が一転。
<2011年3月6日撮影>
これぞ『日本の滝100選』の一つに相応しい名瀑だった。
たった1点の心残りは、早朝は滝に光が当たる部分と当たらない部分があり、明暗のある写真に
なってしまったこと。 (2014年8月1日 掲載) |