殺人の滝

2011/4/17 正面

2011/4/17 ひょんぐり部分

2018/2/25 氷瀑

所在地群馬県中之条町 落差:20m 幅:10m
初訪問日2011/4/17 掲載写真撮影日2011/4/17ほか
難易度◆◆◆◇◇ 評価★★★★

旧六合村にある世立八滝の一つで、下流から7番目の滝。 このうち一つは別な沢にあるため、この滝が本流最上流の滝。 2011年4月現在、遊歩道は「久内の滝」までで未完成。 ここからは登山道を進むしかないのだが、ここまで来るのに30分以上の過酷な遊歩道を進み、 ここから先がまた過酷な登山道となるので覚悟してほしい。 登山道となった道は、ロープや木の枝をつかみながらでないと転落してしまうくらいで、 人間一人分の道幅を延々15分は登り続ける。 かなりヘトヘトになったころ、やっと「殺人の滝」の看板。 しかし、滝の姿は、この看板から渓谷真下に小さく見えるだけ。この滝はここからがまた大変である。 この崖下へ、設置されたロープを使って降りなくてはいけない。 傾斜はロープをつかんでいなければ立っていられないほどの傾斜で、レスキュー隊のように 慎重に慎重に、50mの崖を降りると、なんとか滝前に到着。 滝は全体で20mで、何よりこの滝最大の特徴が、その落水の途中で跳ねる水の姿である。 左右に分岐した右手の流れが見事なまでに重力を無視し、跳ね上がっているという貴重な滝である。 撮影は正面からだと、水の跳ね具合がわかりにくいので左前から撮影するのがベストだ。 ちなみに撮影後は、降りてきた斜面をロープで登らないと帰れないので、余力をくれぐれも残して訪問してほしい。

なお、今回のアプローチは、あくまでる世立八滝を下流から攻めた場合。 もし「殺人の滝」だけを訪問するならば、車で「殺人の滝」まで徒歩5分程度の駐車場があるので、 そこから登山道を下ると良い。もちろん、滝の正面に行くには、斜面をロープで降りることになる。

ここでの難易度はあくまで、この滝だけに行く場合の難易度で、斜面下りの時間を考えて難易度「3」としたが、 もし、最下流の「大仙の滝」から順番にアプローチすれば、難易度「5」。

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